香り屋日記

香り屋日記香料屋さんが綴る、「香り屋日記」

香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた香りの事を連載していきます。

当ホームページへお立ち寄り頂きましてありがとうございます。
この度、ホームページをリニューアルしたのを機に『香り屋日記』を立ち上げました。
ここでは、香料屋さんの日常を通して、香り、食品、開発秘話、業務の裏話(?)など・・・
様々な内容を日記風に綴っていきたいと思います。
もし何かの間違いで、開発のヒントやお仕事に役立てば幸せです。(笑)

2007年07月31日

八つ橋

久しぶりに京都に行った。平日にもかかわらず、清水寺などのメイン所は、修学旅行の学生や外人観光客で賑わっている。
数々並ぶお土産屋さんの中でも、ひと際学生服の人達で賑わっているのが京都銘菓の代表、八つ橋の店。私自身は、餡、ニッキ、きな粉という和の素材が見事に調和している「餡入り生八つ橋」が好きで、八つ橋と言えばそれが普通でした。
最近では色々な味のものが有り、抹茶やゴマ等の和風以外に、リンゴ、ピーチ、ブルーベリー等のフルーツ味や、夏を思わせるラムネ味や流行のマンゴー味など。試食してみると、けっこう美味い!中には相性として、ちょっと唸ってしまうものも有ったが・・・学生さん達には大いにウケてたように思う。
伝統和菓子に華やかなフルーツ味??という疑問も持たれる方もおられるでしょうが、上記のフルーツは日本でも生産されていますし、とりわけ宮崎産アップルマンゴー「太陽のたまご」は、今や国産高級フルーツの代名詞とも言える存在。ラムネも古くから日本人が親しんできた伝統的な味ではないでしょうか。子供から大人まで美味しいと思える伝統和菓子として、新しい風味が出てくるというのは楽しいことです。
日本には、本当に品質が良くて美味しい果物が数多く存在しています。
これらの国産フルーツと二人三脚をして、国産フルーツならではと言える風味をより引き出せるような香料を、これからも提供して行きたいものです。

[カオリーマン]


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2007年07月24日

味覚の行方11

来る日も来る日も同じものを食べている動物を見て、人間にも本能的食物があるのではないかということでこれまですすめてきました。その結論として、人間の本能的食物はフルーツだという結論に達しました。ということは、草食動物がひたすら草ばかりを食べ、肉食動物が来る日も来る日も肉を食べ続けるように、人間はフルーツを毎日毎日食していても飽きることがないということになると考えられると思います。
言い換えれば、フルーツの香りというのは飽きることがないと思います。日本人にとってみれば、日本人になじみの深いフルーツは特にそうだと思います。
柑橘のフルーツもいろいろあると思いますが、日本人に古くからなじみのあるのは栗だと思います。栗の歴史はとても古く、縄文時代の遺跡である「三内丸山遺跡(青森県:約5000年前)」からも数多くの栗が出土しているということなので、それだけ古くから栗は食されてきていると考えられます。人間の本能的食物はフルーツですが、その中でも日本人にとって栗の風味は代表的な本能的食物ではないのでしょうか。
つまり、栗の風味は日本人にとって飽きられない風味だと考えます。

[やっとかめ]


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2007年07月17日

Vanilla Beans

毎度、え~丸です。
皆さん、バニラビーンズをご存知ですか?あまり馴染みが無いかもしれませんが
スーパーのケーキ材料コーナーに行けばおいてある黒くて細長い莢(さや)です。
今回はこのバニラビーンズのおはなし。

学名、Vanilla Planifolia Andrews といい中米原産のラン科のつる性多年草植物で、
花の色は淡黄色、果実は緑色の細長い莢(12~20cm)の中にすごく小さな黒いたねがたくさん入っています。プリンなどに入っている黒いツブツブがそれです。
バニラビーンズのまろやかで甘い香りはナマの果実の時には全くありません。
では、なぜバニラ独特の甘い香りがするのかと言えば、発酵、乾燥(キュアリング)という工程にあります。

まず、未成熟な緑色の果実を収穫、選別し、60℃の熱湯に満遍なく浸かるように混ぜながら2~3分つけます。(バニラビーンズの熟成度により熱湯処理の時間は異なるそうです。)
次に発酵、乾燥ですが、熱湯処理して熱くなったバニラビーンズを布に包んで木箱に入れ1~2日寝かします。ここである程度水分が抜け緑色がチョコレート色に変わります。
その後、日中は太陽の光を当て、日が沈む頃に布に包んで木箱にもどす作業を10日程繰り返し、色、香り、長さ等を選別していきます。この作業でバニラ独特の甘い香りの元になるバニリンが生成されます。この後数ヶ月陰干しされ、ほどよく乾燥させ出荷されて行きます。

と、簡単に紹介してしまいましたが、結構地道な作業ですし、色、香り、長さ等の選別にはかなりの熟練度が要求されます。

もし、機会があれば、一度手に取って見て下さい。安い物ではないので『買え!』なんて・・・

因みに、ビーンズにBCGの痕の様な刻印がある物もあります。それは各農家の刻印で盗難防止用だそうです。

[え~丸]


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2007年07月10日

とりあえずカシスソーダ

夏が始まってしまいました。始まったばかりというのにこの暑さ、早くも夏バテ気味でこの先が思いやられます。せめてこの湿気だけでもどうにかしてもらいたいですね。

私はアルコールがほとんどダメで、周りが「夏のビールは最高」と言っているのを理解できず、でもうらやましくもあります。飲みに行ってもビールだとせいぜい2杯程度、日本酒、焼酎などはもってのほか。すぐに酔っ払ってしまい、一緒に行く連中からすれば割り勘する相手としては最高な奴なのです。しかし最近、チューハイやカクテルなど甘い酒ならば結構飲めると気づき、何とか周りのペースに追いつこうとしますがそれでもダメですね。飲むきっかけになったのは、友達がカルアミルクを飲んでいて「そんなミルクと酒が合うわけないやん」と言いながらも飲んでみたところ「なにこれ、結構美味い」とちょっと感動したことから。それからは色々とトライするようになりました。

それにしてもなんで甘かったら飲めるんでしょう?だいたい食べ物では、甘いものはあまり好んで食べる方ではないのに、飲み物だと甘いものが好きだったりします。これは珍しいパターンなのでしょうか。男としてはあまり「俺甘い酒大好きやねん」とは言いにくいような…。でもこれからは周りに合わせて“とりあえずビール”ではなく、最初から“とりあえずカシスソーダ”でいってやろうと思っています。でもやっぱり夏はキンキンに冷えたコーラが一番おいしいと思いますが…。

[アキバ系]


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2007年07月03日

庶民の万能薬

梅雨のこの時期は蒸し暑い気候に滅入ってもスーパーの青果売り場に行ってみると、
梅酒に使いそうな青梅や梅干に使いそうな熟した梅が並んでいて爽やかな甘い香りを漂わせておりなんと無くスッキリとした気持ちにさせてくれます。

 梅と言えば私の場合、子供の頃何かしら体の不調を訴えると取り敢えず梅干を
食べさせられた記憶があります。
「腹が痛い><」 「梅干食べとき!」
「なんか体がだるい」「梅干食べとけば治る」
「歯が痛い」「梅干つめとけ」
「風邪ひいた」「梅干食え」
「二日酔いが・・(親父です)」「番茶に梅干入れて飲んだら?」
等々、まるでラッパのマークが目印の茶色の丸薬のような万能薬的な存在であり
実際調べて見ると梅干の殺菌作用やクエン酸が含まれる事から
梅干の生まれた遥か昔から最初は上流階級、その後庶民へと保存食や、疲労回復、
食当たりの解毒剤として使われていたのは本当の様です。

 そんな庶民の万能薬の梅干も最近は手間がかかる事もあり、家庭で漬けている所も
減ってしまい、代わってスーパー等で蜂蜜のかかった甘い物やキムチ風味なんて物まで
売ってるようですが、うちの家ではそんなのは邪道だという頑固者がいるので家で
漬けてます。
やっぱり家庭の味ですからね。^^

[マンボウ]


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