香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2009年10月06日

オヤジさんの引退

先日、随分昔にお世話になった代理店の方から電話を頂いた。いよいよ会社を引退されるというご連絡。もう10年ぐらいお会いしていないが、自分が駆け出しの新人の頃に担当させて頂いた方であり、当時まだウブだった?自分にとっては、仕事の厳しさを始め社会について色々教えられたのを思い出したのと同時に、自分の事を覚えててくれた事が感無量でした。
「前任者の実績は関係ない!それに甘んじるな。お前は何事も自分が1からやるつもりで、一人一人に頭を下げる事から徹底的に始めろ!」また、下戸であった私にそれでも酒の付き合いとは如何なるものかも最初に教えられた・・・気がする(笑)。まぁ、こんな方ですから酒の席で言う事もムチャクチャで・・・「女性に必ずモテる香料持って来い」(そんなん有ったらオレがとっくに使ってるわ!)、ホステスさんには「ここの会社はなぁ、どんな匂いも作れるから君たちも欲しい香水有ったら頼みや~」(おいおい、ウチは食品香料や。作れる訳ねーやろ!)「しんどなったら何度でも吐いて、また呑め!」(2回が限界でした・・・体育会系かここは)。
この様に親分肌であり我がままな反面、年下に対する面倒見が良く、自分に対して色々と気にかけてくれたり、仕事で困った時はよく助けてくれたり・・・またこの方を通じて多くの人脈も当時できたように思う。
今となっては古い型の人間なのかも知れませんが、今思えば仕事の厳しさや面白さ、社会での人間関係などを学んだ最初の経験で、20年近く経った今でも印象深く良い思い出となっている。
今、世間では戦後日本を支え続けてきた団塊世代の方達が引退し、次の世代へバトンタッチしていく時期になりました。今までは、こういうオヤジは何処にでもいらっしゃったのかも知れませんが、これから先はあまり見かけなくなるような気がします。
自分が定年を迎える時、このように誰かの心に深く刻まれるような人間でありたいと思い、明日から残りのカオリーマン生活を頑張りたいと思います。
オヤジさん、本当に長い間お疲れ様でした。

[カオリーマン]

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