香り屋日記

ホーム > 香り屋日記 > 味覚の行方28

香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2013年04月02日

味覚の行方28

私どもの会社の社内報に「かおりだより」というものがあります。昔は小冊子にして各社員に配布しておりました。その小冊子の表紙を担当し、毎回一言書いておりました。その時のある表紙に次のようなことを書いた覚えがあります。

 「 ナタデ食う人も好きずき 」
 ナタデココのブームがありました。こんなコリコリした、あまり味のないものがこんなにブームになると誰が予測できたことでしょう。蓼を好んで食う虫もいれば、ナタデを好んで食う人もいて、人の好みなど説明できるものではないという昔からのことわざ。

というような感じだったと思います。
前回「味覚の行方27」で、開発していくにあたっては一般的な常識にとらわれてはいけないと書きました。広く一般的に受け入れられそうなもので売れそうなものを考えた場合、本質的に人の好みというものは千差万別なのでかなり難しいものとなる。ということは、一般的に受け入れられそうで売れそうなものを基本に考えてはいけないということになり、開発していくにあたっては、それを頭に入れてはいけないということになる。かといって、あまりに際ものでは売れないのだが。
しかし、開発の基本は一般的に受け入れられて売れるものをということばかりを基本に考えてはいけないということだと思います。つまり、一般受けしそうなものが売れるものという考え方は間違いであるんじゃないでしょうか。
基本におくものをはき違えては、スタートの段階でもうすでにずれているように思います。
基本に置くところはもっと別のところに置かなければならないと思います。

次回へ続く

[やっとかめ]

PageTop